
SCP通信 〜R7年9月号〜
朝晩の空気に涼しさが感じられるようになり、諏訪湖周辺は少しずつ秋の気配に包まれています。観光シーズンは続きながらも湖面や湖畔の様子も変化し、私たちの活動も季節に合わせた取り組みが必要となってきました。秋は水草ヒシが実をつける時期であり、これ以上の繁茂を防ぐための除去作業を継続しています。また、ヒシの量は少なくなっていますが、他の水中植物(オオカナダモ、マツモ、クロモ)の大量繁茂が全国ニュースにもなるほど諏訪湖を覆い尽くしています。こうした状況は景観や水質の悪化だけでなく、水辺を利用する人々の安全や生態系への影響も懸念されます。私たち諏訪湖クリーンプロジェクトでは、カヤックや菱刈船を活用しながら、ヒシに限らずこれらの水草についても除去作業を進めています。 一方で、繁茂する植物をすべて取り除くことは容易ではなく、日々の活動を継続するには皆さまのご理解とご支援が欠かせません。環境の変化に応じて柔軟に取り組みを進めながら、美しい湖を未来へつなぐため、引き続き地道な活動を重ねてまいります。